「WiMAXを使っているけど、部屋での電波がいまひとつ。ドコモのhome 5Gの方が入るらしい」 「home 5Gを使っているけど、引っ越しや帰省先でも使いたい。住所に縛られないWiMAXに変えたい」 「スマホをドコモからUQモバイルに変えたので、セット割の系列を合わせたい」
WiMAXとhome 5Gはどちらも工事不要のホームルーターですが、使う電波・セット割の系列・持ち運びの可否が違うため、暮らしが変わると「逆の方が合う」ことがよく起きます。
この記事では、WiMAXとhome 5Gを乗り換える手順を、両方向に共通する順番と方向ごとに変わる注意点に分けて整理します。
結論:新しい方を先に試して、古い方は後から解約する
乗り換えの順番は、方向を問わず次の5ステップです。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 今の回線の残債・締め日・返却の要否を確認 | マイページか契約書で。ここで乗り換え時期が決まる |
| 2 | 新しい回線のエリア判定 | 「対応」でも部屋の中は別。判定は足切りに使う |
| 3 | 新しい回線を申し込み、届いたら自宅で実測 | 昼と夜、よく使う部屋で。8日以内の初期契約解除が保険 |
| 4 | 問題なければ今の回線を解約 | 締め日の前に手続き。返却が必要なら期限内に返す |
| 5 | セット割の手続きと、キャッシュバックの受取予定を控える | セット割は自動では切り替わらない |
WiMAXとhome 5Gを乗り換える理由を整理する
乗り換えの理由は、だいたい次の3つのどれかです。理由によって「本当に乗り換えが正解か」が変わるので、先に当てはめてみてください。
理由1:電波の相性(今の回線が部屋で遅い)
WiMAXはau系の電波、home 5Gはドコモの電波を使います。同じ建物でも、どちらの電波が強いかは場所によって違います。今の回線が遅い原因が電波なら、電波の系列を変える乗り換えは効きます。
ただし、遅い原因が設置場所や混雑時間帯なら、乗り換えても改善しないことがあります。乗り換え前にWiMAXが遅い時の対処法またはhome 5Gが遅い時の対処法で、置き場所の変更や設定の見直しを一度試しておくと、無駄な乗り換えを避けられます。
理由2:セット割の系列を変えたい
スマホのキャリアを変えると、セット割の対象回線も変わります。home 5Gはドコモ、WiMAXはau・UQモバイルのスマホが対象です。家族全員のスマホに割引が効く仕組みなので、家族の人数が多いほど、回線を系列に合わせる効果は大きくなります。
一方で、家族に対象キャリアの人が1人しかいない場合は、乗り換えの手間と残債の負担に見合わないこともあります。系列ごとの考え方はスマホのセット割でネット回線を選ぶを参照してください。
理由3:持ち運びの必要が出てきた(または不要になった)
home 5Gは登録住所での利用が原則で、WiMAXは登録住所に縛られず持ち運べます。「週の半分を別の拠点で過ごす」「帰省先でも使いたい」ならWiMAXへ、「家でしか使わないので、据え置きで安定させたい」ならhome 5Gへ、という動機です。
正直に言うと、理由3は「どちらが優れているか」ではなく「暮らし方がどちらに合うか」の問題です。両者の違いを一覧で見たい人はWiMAXとhome 5Gどっちを選ぶ?で確認してください。
乗り換える方向で変わる注意点
乗り換えは対称ではありません。方向によって「新しく付く制限」と「新しく外れる制限」が違います。
| WiMAX → home 5G | home 5G → WiMAX | |
|---|---|---|
| 利用場所 | 登録住所での利用が原則になる(制限が付く) | 登録住所に縛られなくなる(制限が外れる) |
| セット割の系列 | au・UQモバイル → ドコモ | ドコモ → au・UQモバイル |
| 引っ越し時 | 住所変更手続きが必要になる | 手続きなしで持って行ける |
| 端末の分割 | WiMAX側の残債を清算。home 5G側は新たに分割が始まる | home 5G側の残債を清算。WiMAX側は新たに分割が始まる |
| 申込窓口 | ドコモ公式または取扱店 | プロバイダを選ぶ(窓口で条件が変わる) |
WiMAX→home 5Gは「制限が1つ付く」方向、home 5G→WiMAXは「制限が1つ外れる」方向です。前者は登録住所のルールを理解したうえで乗り換えてください。詳しくはホームルーターは引っ越し先でそのまま使える?で解説しています。
解約前に確認する3点
どちらの方向でも、今の回線を解約する前に確認するのは次の3点です。マイページか契約時の書面で確認できます。
1. 端末の残債があと何回残っているか
WiMAXもhome 5Gも、端末代を分割払いにして、継続利用で月々の割引と相殺する「実質負担を抑える」型が一般的です。分割の途中で解約すると、残りの回数分が一括で請求され、相殺していた割引も止まります。
残債の額そのものは契約時期や端末で違うので、ここでは書きません。見るべきは「残り回数」です。残りが数回なら分割が終わるまで待つ選択肢があり、残りが2年以上あるなら、待つより乗り換えのメリットを取る方が合理的な場合もあります。仕組みの詳細はホームルーターの解約金・端末残債まとめを参照してください。
2. 解約の締め日はいつか
解約の申し出が月のどこまでに必要か(締め日)はサービスによって異なります。締め日を1日過ぎると、翌月分の月額がまるごと発生する契約もあります。新回線の実測が終わる日と、今の回線の締め日を並べて、解約日を逆算してください。
3. 端末の返却は必要か
端末を購入している契約なら返却は不要です。レンタル型の契約なら期限内に返却が必要で、遅れると端末代相当を請求されることがあります。どちらの契約かは契約書で確認できます。付属品(ACアダプタなど)の扱いも含めて、返却の要否を先に押さえてください。
WiMAX→home 5Gに乗り換える手順
ドコモユーザーになった人、自宅でドコモの電波の方が強い人向けの方向です。
手順1:home 5Gのエリア判定をする
ドコモ公式サイトの住所単位のエリア判定で、自宅住所を確認します。判定で対象外なら申し込まないという足切りに使ってください。判定の読み方はWiMAX・ホームルーターの対応エリア確認方法にまとめています。
手順2:home 5Gを申し込み、届いたら実測する
申込時に登録する住所が、そのまま「利用できる住所」になります。届いたらWiMAXと同じ部屋・同じ時間帯で速度を測り、比べてください。WiMAXより遅いなら、8日以内の初期契約解除制度で解約してWiMAXを続ける判断ができます。
手順3:WiMAXを解約する
home 5Gで問題がなければ、WiMAXの締め日の前に解約手続きをします。WiMAXはプロバイダ経由の契約が多く、解約窓口も契約したプロバイダになります。端末は購入型なら返却不要です。
手順4:ドコモのセット割を申し込む
セット割は自動では付きません。home 5Gの契約後に、ドコモのスマホ回線との紐づけ手続きが必要です。家族分も含めて申し込んでください。
この方向の注意点
WiMAXにあった「持ち運べる自由」がなくなります。引っ越しのたびに住所変更手続きが必要になり、登録住所以外での利用は規約違反です。この点に納得できるなら、家での安定性とドコモのセット割を取る乗り換えとして筋が通ります。
- ドコモ回線のホームルーター。コンセントに挿すだけで工事不要
- ドコモのスマホとのセット割の対象
- 登録住所での利用が原則(引っ越し時は住所変更手続き)
※最新の料金・キャンペーン・端末条件は公式サイトでご確認ください
home 5G→WiMAXに乗り換える手順
au・UQモバイルユーザーになった人、持ち運びの必要が出た人、キャリアにこだわらず窓口の条件で選びたい人向けの方向です。
手順1:WiMAXのエリア判定と、プロバイダ選び
WiMAXは回線自体はどのプロバイダでも同じで、違いは窓口の条件(キャッシュバックの有無や受け取り条件、端末の分割回数など)です。エリア判定のあと、WiMAXはどのプロバイダで契約すべき?で窓口の比べ方を確認してください。
手順2:WiMAXを申し込み、届いたら実測する
home 5Gと同じ部屋・同じ時間帯で測ります。WiMAXは端末をモバイル型と据え置き型から選べますが、自宅中心なら据え置き型の方が安定しやすい傾向です。ここでも8日以内の初期契約解除が保険になります。
手順3:home 5Gを解約する
WiMAXで問題がなければ、home 5Gを解約します。端末の残債があれば一括請求されます。ドコモのセット割はhome 5Gの解約とともに外れるので、家族のスマホ料金が上がるタイミングも把握しておいてください。
手順4:au・UQモバイルのセット割と、キャッシュバックの受取予定を控える
セット割の紐づけ手続きが必要なのはWiMAX側も同じです。加えて、キャッシュバック型の窓口で契約した場合は、受け取り手続きの時期がかなり先に設定されていることが多いので、案内メールが届く時期をカレンダーに入れておきます。もらい忘れの仕組みと対策はネット回線のキャッシュバックを確実に受け取る方法で解説しています。
この方向の注意点
WiMAXは登録住所に縛られない分、電波のつかみ方が置き場所に左右されやすい面があります。据え置きで使うなら窓際など電波の入りやすい場所に固定してください。
- 登録住所に縛られず、引っ越し先や外出先にも持ち運べる
- au・UQモバイルのスマホとのセット割の対象
- 端末はモバイル型・据え置き型から選べる。届いた日から使える
- キャッシュバック型の窓口。受け取り手続きの条件は要確認
※最新の料金・キャンペーン・端末条件は公式サイトでご確認ください
解約費用を負担してもらえるか確認する
乗り換え先が他社の違約金を負担するキャンペーンを実施していることがあります。ただし、ホームルーターで金額が大きくなりやすい端末残債は対象外のことが多い点に注意してください。対象範囲・上限・申請期限の確認手順は違約金負担キャンペーンの仕組みと落とし穴にまとめています。
乗り換えでよくある失敗パターン
失敗1:先に解約して、新回線が遅かった
一番多い失敗です。新回線が遅くても戻る先がなく、結局さらに別の回線を契約することになります。順番は「新回線の実測 → 解約」です。
失敗2:残債の残り回数を見ずに解約した
分割の残りが多い時期に解約して、一括請求に驚くパターンです。残り回数と、乗り換えで得られるメリット(セット割・速度)を並べて判断してください。
失敗3:締め日を1日過ぎて、翌月分を二重に払った
新回線と旧回線の月額が1ヶ月重なるのは避けにくいですが、締め日を過ぎるとさらに1ヶ月重なります。解約日は締め日から逆算します。
失敗4:セット割の手続きを忘れて、割引が効いていなかった
セット割は自動では付きません。乗り換え後の最初の請求で、割引が反映されているか確認してください。
失敗5:home 5Gに乗り換えたあと、引っ越し先で住所変更をせずに使った
WiMAXの感覚のまま、届いた端末を引っ越し先へ持って行くと規約違反になります。引っ越しが決まったら住所変更の手続きを先にしてください。
まとめ
- 乗り換えの順番は新回線の実測 → 旧回線の解約。先に解約しない
- 解約前に見るのは残債の残り回数・解約の締め日・端末返却の要否の3点
- WiMAX→home 5Gは登録住所の制限が付き、ドコモのセット割へ。home 5G→WiMAXは持ち運び可になり、au・UQモバイルのセット割へ
- セット割は自動では切り替わらない。キャッシュバックは受け取り時期を控える
乗り換え先を決めきれていない人は、WiMAXとhome 5Gどっちを選ぶ?で違いを確認してから戻ってきてください。申し込み後の流れはホームルーターの申し込みから開通までの流れにまとめています。