ネットが急につながらなくなると、原因の見当がつかず、あれこれ触ってかえって悪化させてしまうことがあります。大事なのは順番です。上から順に試せば、たいていは数分で切り分けられます。
この記事は、パソコンが苦手な人でも進められるように、操作の順番だけを並べています。上から試してください。
手順1:つながらないのは1台だけか、全部か
まず、別の機器でもつながらないかを確かめます。これだけで原因の範囲が半分になります。
| 状況 | 原因のありか | 進む手順 |
|---|---|---|
| 1台だけつながらない | その機器の側 | 手順2へ |
| 家中の機器がつながらない | ルーターか回線の側 | 手順3へ |
| つながるが遅いだけ | 回線の混雑か電波の届き方 | 遅い時の対処へ |
手順2:1台だけの場合
その機器の設定を順に確認します。
- 機内モードがオンになっていないか確認する(意外とよくあります)
- WiFiをいったんオフにして、オンに戻す
- その機器を再起動する
- それでも駄目なら、WiFiの設定からそのネットワークを削除し、パスワードを入れ直して接続する
手順3:ランプの色を見る
家中がつながらない場合は、機器のランプが状況を教えてくれます。表示は機種によって違いますが、考え方は共通です。
| ランプの様子 | 意味するところ |
|---|---|
| 正常な色で点灯している | 回線は来ている。原因はWiFi側か設定 |
| 赤・オレンジに点灯/点滅 | 回線側の異常。障害や接続不良 |
| 消えている | 電源が来ていない。コンセントやケーブルを確認 |
| 電波の強さの表示が弱い | ホームルーターの場合、電波状況の問題 |
正確な意味は機種ごとに違うため、手元の取扱説明書か、メーカー公式サイトの型番ページで確認してください。赤いランプが点いている場合、自分でできることは限られます。手順5へ進んでください。
手順4:正しい順番で再起動する
多くのトラブルは再起動で直ります。ただし順番が大切です。
光回線の場合
- パソコンやスマホのWiFiを切る
- ルーターの電源を抜く
- ONU(回線終端装置)の電源を抜く
- 1〜2分待つ
- ONU → ルーターの順に電源を入れ、それぞれランプが安定するまで待つ
- 機器のWiFiをオンにして接続を確認する
ホームルーターの場合
- 本体の電源を抜く
- 1〜2分待つ
- 挿し直して、電波をつかみ直すまで数分待つ
やってはいけないこと
- 本体の初期化(リセット)ボタンを安易に押す。設定が全部消え、再設定が必要になります。最後の手段です
- 配線を全部抜いて、記憶だけで戻す。抜く前に、つながっている状態をスマホで撮影しておいてください
- 設定画面の項目を手当たり次第に変更する。元に戻せなくなります
手順5:回線側の障害を疑う
自宅の機器に問題がなさそうなら、回線側を確認します。スマホのモバイル通信(WiFiを切った状態)で、次を調べてください。
- 契約している事業者の障害・メンテナンス情報のページを見る
- 同じ地域・同じサービスで報告が出ていないかを確認する
- 料金の支払いが滞っていないかを確認する(未払いによる利用停止は、意外と見落とされます)
障害が出ている場合、できるのは復旧を待つことだけです。仕事で急ぎの通信が必要なら、スマホのテザリングで一時的にしのぐ方法があります(テザリングの使いどころ)。
手順6:それでも直らない時の問い合わせ
問い合わせ先は、契約したところです。機器のメーカーではありません。
電話する前に、次をメモしておくと話が早く進みます。
- 契約者名とお客様番号(契約書面やマイページで確認)
- いつからつながらないか
- ランプの色と点灯/点滅の状態
- どの機器がつながらないか(全部か、1台か)
- すでに試したこと(再起動など)
頻繁に起きる場合は、機器か回線を見直す
月に何度も同じことが起きるなら、その場しのぎの再起動ではなく原因を絶つべきです。
- ルーターが古い:4〜5年以上使っているなら買い替えを検討(WiFiルーターの選び方)
- ホームルーターの電波が弱い:置き場所の見直しから(置き場所の決め方)
- 夜だけ不安定:混雑の影響。光回線ならIPv6(IPoE)の確認
- 契約直後から不調:契約書面を受け取って8日以内なら初期契約解除制度が使えます
まとめ
- まず「1台だけか、全部か」で原因の範囲を半分にする
- ランプの色が状況を教えてくれる。赤系なら回線側の問題
- 再起動はONU → ルーターの順。1〜2分待ってから、安定するまで待つ
- 初期化ボタンは最後の手段。押す前に問い合わせを