「光回線を契約しているのに、速度を測ると数十Mbpsしか出ない」——マンション住まいでこの症状なら、原因はほぼVDSL方式です。
VDSLは建物の共用部から各部屋まで電話線で配線する方式で、規格上の上限が最大100Mbps程度。夜の混雑時間帯には数Mbps〜十数Mbpsまで落ちることもあります。あなたの契約や機器の問題ではなく、建物の配線の問題です。
配線方式の見分け方はマンションの光回線対応を確認する方法で解説しています。壁の差込口が「電話線の口(モジュラージャック)」ならVDSL、「光コンセント」なら光配線方式です。
対策1: 光配線方式に変えられないか確認する
建物によっては、光配線方式への切り替え(部屋まで光ファイバーを引き直す工事)ができる場合があります。手順:
- NTT(フレッツ)または契約中の光コラボ事業者に「光配線方式への変更可否」を問い合わせる
- 可能と言われたら、管理会社・大家さんに工事の許可を取る(許可の取り方)
- 工事費・工事日を確認して切り替え
対策2: ホームルーターと実測比較する
VDSLの実測が夜間20Mbps以下まで落ちるなら、電波状況の良い部屋ではホームルーターの方が速い逆転現象が普通に起きます。
- ホームルーターは3社とも8日以内の初期契約解除制度があるので、「試して、VDSLより遅ければ返す」が実質できます
- 試す前にエリア確認で自宅の対応状況をチェック
- 機種の選び方はホームルーター3社比較へ
対策の前に:夜だけ遅いならIPv6(IPoE)を確認する
配線方式を疑う前に、ひとつ確認しておきたいことがあります。昼は普通に使えるのに夜だけ遅いなら、原因はVDSLではなく、プロバイダ側の接続方式かもしれません。IPv6(IPoE)に切り替えるだけで改善することがあります。
判定サイトで今の接続方式を調べる方法と、切り替えの手順はIPv6(IPoE)とはにまとめました。無料で対応している事業者が多く、工事も不要なので、先に試す価値があります。
対策3: VDSLのまま少しでも改善する
切り替えもホームルーターも難しい場合の延命策です。
- ルーターをIPv6(IPoE)対応の接続に切り替える(混雑の影響を受けにくくなる。契約プロバイダのオプション確認)
- ルーターの買い替え(古いルーターがボトルネックのことも)
- PCなど重要な機器は有線接続に
ただしVDSLの規格上限は超えられないため、効果には天井があります。
引っ越し予定があるなら: 次は「光配線方式」の物件を
内見時に壁の「光コンセント」の有無を見るだけで、この問題は入居前に回避できます。次の引っ越しでは全選択肢まとめもあわせてどうぞ。
まとめ
- 光回線なのに遅い正体はVDSL(電話線)。契約やルーターのせいではない
- まず光配線方式への切り替え可否を確認、ダメならホームルーターと実測勝負
- 8日以内の初期契約解除制度を使えば、リスクなしで乗り換えを試せる