賃貸で光回線を申し込むとき、最初に見るべきは壁です。部屋に「光コンセント」があるかどうかで、工事の内容も、開通までの日数も、大家さんへの確認の要不要も変わります。

この記事では、光コンセントの見分け方と、なかった場合にどうするかを整理します。所要時間は、部屋を一周する数分です。

光コンセントとは:光ファイバーの「部屋の出口」

光コンセントを説明するイラスト

光回線は、電柱から建物へ、建物から各部屋へと光ファイバーを通します。その部屋側の終端が光コンセントです。ここに機器(ONU)をつなぐことで、インターネットが使えるようになります。

言い換えると、光コンセントがあるということは、その部屋まで光ファイバーがすでに来ているということです。だから工事の手間が大きく変わります。

部屋の状態 想定される工事 開通までの感覚
光コンセントがある 無派遣工事(作業員が来ない)になる可能性が高い 短い
光コンセントがないが建物に設備あり 部屋まで引き込む派遣工事 立ち会いと日程調整が必要
建物に設備がない 建物への引き込みから。大家さんの許可が必須 長い。断られることもある

光コンセントの見た目と探す場所

光コンセントの見た目: 一体型と単独型

見た目は大きく2種類あります。

  • 一体型:電話線やテレビ端子と同じプレートに、光用の差込口が並んでいるタイプ
  • 単独型:光の差込口だけが独立して壁に付いているタイプ

どちらも、差込口の近くに「」「光コンセント」「SC」といった表記があるのが特徴です。使っていない状態では、白いキャップや保護カバーが付いていることもあります。

探す場所は、次の順に見ていくと見つけやすいです。

  1. テレビ端子・電話線の差込口の周り(同じプレートにまとまっていることが多い)
  2. リビングの壁、テレビを置く場所の付近
  3. エアコンの下や近く(配管を通して引き込まれることがあるため)
  4. 家具の裏、クローゼットの中の壁
見つからない時は、部屋の四隅と、コンセントのあるところを重点的に見てください。家具で隠れているだけ、という例は珍しくありません。

電話線・テレビ端子との見分け方

紛らわしい差込口が並んでいるので、形で見分けます。

種類 見た目の特徴
光コンセント 丸い穴にキャップ。「光」「SC」の表記があることが多い
電話線(モジュラー) 横長の四角い差込口。中に金属の端子が並ぶ
テレビ端子 ネジ状の突起か、丸い金属の差込口
LANコンセント 電話線より少し大きい四角。中に8本の端子

LANコンセントがある場合は注意が必要です。これは建物内をLANケーブルで配線する方式(LAN配線方式)の印で、光コンセントとは意味が違います。この場合、部屋ごとに光回線を引くのではなく、建物の共用回線を使うことになります。

光コンセントがあっても使えないことがある

期待を持たせすぎないために、正直に書いておきます。光コンセントがあっても、そのまま使えないケースがあります。

  • 配線が途中で外されている。前の入居者の解約時に、建物内の配線が撤去されていることがあります
  • 別の事業者の設備である。独自回線の設備が入っていて、選べる事業者が限られる場合があります
  • 見た目だけ残っている。プレートはあるが、中で光ファイバーがつながっていないことがあります

そのため、光コンセントの有無はあくまで見込みを高める材料です。最終的な判定は、申込後に事業者が行う設備確認で確定します。開通までの流れは無派遣工事の条件で詳しく説明しています。

光コンセントがなかった場合の選択肢

光コンセントがなくて悩む人のイラスト

見つからなくても、道が閉ざされたわけではありません。次の順で確認してください。

  1. 建物に設備があるかを調べる。回線事業者の公式サイトで住所を入力すると、「マンションタイプ対応」などの判定が出ます(確認方法の詳細)
  2. 管理会社・大家さんに聞く。設備の有無と、工事の可否を同時に確認できます(許可の取り方)
  3. 工事が必要な場合の内容を把握する。壁に穴を開けるのか、既存の配管を通せるのかで、許可の下りやすさが変わります

工事が難しい、許可が下りない、そもそも急いでいる。そのいずれかに当てはまるなら、工事のいらないホームルーターが現実的です。コンセントに挿すだけで使えるため、光コンセントの有無は関係ありません(置くだけWiFiの仕組み)。

内見のときに確認しておくと得

これから引っ越す予定があるなら、内見のときに壁を見ておくのが最も効率的です。あわせて次の3つを確認しておくと、入居後に慌てずに済みます。

  • 光コンセントの有無(あれば、開通が早い可能性が高い)
  • 募集図面の「インターネット対応」の記載内容(無料で使えるという意味とは限りません)
  • スマホの電波の入り具合(ホームルーターを使う場合の判断材料になります)

物件を決める前に分かっていれば、ネット環境を理由に選択を変えることもできます。詳しい確認手順はマンションで光回線が使えるか確認する方法にまとめました。

まとめ

  • 光コンセントは部屋まで光ファイバーが来ている印。あれば工事が軽くなる可能性が高い
  • 「光」「SC」の表記と丸い差込口が目印。電話線・LANコンセントとは別物
  • あっても使えないことがある。最終判定は申込後の設備確認で決まる
  • なければ、建物の設備を確認 → 大家さんに相談 → それでも難しければホームルーター