「賃貸で工事できないけど、テレワークがあるからネットの品質は妥協できない」——この記事はそんな人向けです。
結論から言うと、資料作成+Web会議が中心の一般的なテレワークなら、ホームルーターで十分成立します。ただし、向き不向きの条件があります。
ホームルーターで足りるテレワーク/足りないテレワーク
足りるケース
- Zoom・Teams・Google MeetなどのWeb会議(カメラONでも1対1〜十数人規模)
- ブラウザ作業・クラウドサービス・メール・チャット
- ファイルのダウンロード中心の作業
Web会議に必要な帯域は1本あたり数Mbps程度で、ホームルーターの実効速度で通常は賄えます。
慎重に考えるべきケース
- 大容量ファイルのアップロードが日常的にある(動画編集素材・設計データなど)。上り速度は下りより出にくいのが弱点です
- 会社VPNが常時必須。VPNは遅延・揺らぎの影響を受けやすく、電波状況が悪いと切断が起きます
- 配信・リアルタイム性が業務そのものの人。この場合は光回線を検討してください
導入前のチェック: 失敗しない手順
- 各サービスの提供エリア判定で自宅住所をピンポイント確認
- 届いたら8日以内に業務時間帯で速度・Web会議テスト(8日以内のキャンセル制度の期間内なら電波不良で解約可能)
- 測るのは速度だけでなくPing(応答速度)と安定性。fast.comで「レイテンシ」も表示されます
途切れにくくする設置・設定のコツ
- 窓際・高い位置に設置する。ホームルーターの速度は設置場所で数倍変わります
- PCは5GHz帯につなぐ(SSID末尾が5G/Aのほう)。可能なら有線LAN接続が最も安定します
- Web会議が昼に集中する職場なら、混雑時間帯(12時・夜)の速度も一度測っておく
Web会議が「途切れる・音が飛ぶ」時の確認順
会議中に映像が固まる、声が途切れる。この症状は速度不足とは限りません。次の順で確認してください。
- 有線でつなぎ直す。原因がWiFiか回線かを一発で切り分けられます。改善するならWiFi側の問題です
- 同時に使っている機器を確認する。家族の動画視聴やクラウド同期が裏で走っていると、会議に回る帯域が減ります
- カメラをオフにして様子を見る。改善するなら上り速度が足りていません
- 時間帯を記録する。毎回同じ時間に起きるなら、回線の混雑が原因です
接続そのものが切れる場合は、WiFiにつながらない時の対処手順を上から試してください。
仕事で使うなら考えておきたい「止まった時」の備え
在宅勤務では、ネットが止まると仕事も止まります。回線の品質と同じくらい、止まった時にどうするかを決めておくことが実務的です。
- スマホのテザリングを一度試しておく。いざという時に設定方法を調べる余裕はありません(テザリングの使いどころ)
- 会社の連絡手段を、ネット以外にも確保しておく(電話番号を控えておくなど)
- 近くの作業できる場所を把握しておく
- 障害情報の確認先(契約事業者の公式ページ)を、スマホのブックマークに入れておく
ホームルーターは工事不要で始められる代わりに、電波状況に左右されます。8日以内に業務時間帯でテストすることと、この備えをセットにしておけば、リスクはかなり下げられます。
経費・通信費の扱いについて
在宅勤務の通信費は、会社の規定によって扱いが異なります。在宅勤務手当が支給される場合、実費の一部を精算する場合、自己負担の場合があります。申し込む前に就業規則や社内規定を確認しておくと、プラン選びの判断が変わることがあります。
自分で負担する場合の相場感と、下げる順番は一人暮らしのネット代の適正額にまとめました。
どのホームルーターを選ぶ?
テレワーク用途での選び方も基本は同じで、スマホキャリアのセット割から入るのが合理的です。有線LANポートは3社の端末とも搭載されています。
→ ホームルーター3社比較|home 5G・ソフトバンクエアー・WiMAX
まとめ
- Web会議中心のテレワークはホームルーターで成立する
- 上り大容量・常時VPN・配信業務なら光回線を優先
- 導入したら8日以内に業務環境でテスト。設置は窓際、接続は5GHzか有線で
Web会議や業務ツールに必要な速度の目安はネット回線の速度は何Mbpsあれば十分?、家族と同時に使うときの影響はホームルーターは何台まで同時接続できる?にまとめています。